中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第305号 2008年5月4日
薬用茶の作り方(ヨメナ茶)、江戸時代の薬(刺抜きの妙薬)
薬用茶の作り方(ヨメナ茶)
「ヨメナ茶」
北海道を除く各地の道端、田の畦や野原にみられる。
野菊の一種で春に摘む草として知られる。
採取したヨメナはゴザの上などで日向干しする、よく乾燥したところで二つかみほどをフライパンにアルミホイルを敷いた上に載せとろ火で焙る。
少し香りがしてきたところで火を止め適量を急須に入れ熱湯を注ぐ。
ヨメナ茶は利尿、膀胱炎、腫れ物にいい。
江戸時代の薬(刺抜きの妙薬)
「刺抜きの妙薬」
江戸の庶民は病気や怪我に対する不安を神仰で癒そうとした。
巣鴨のとげぬき地蔵などは神仰で病を治そうとした名残りといえよう。
当時は病気になれば、一家の家計はたちどころに崩壊してしまう。
高貴薬であった朝鮮人参を買うために娘を身売りしなければならない時代であった。
人々は近くで採取できる薬草が何に効くかごく自然と理解できていた。
そして家族が病気にかかったときは薬草を採取し煎じて飲ませたり、その薬草が手に入らない場合には薬種屋で買い求めた。
現代では病気になれば医者へ行くという時代ではあるが、当時のほうが自分の病気は自分で治すというセルフ・メデイケーションの意識は今以上に社会に浸透していたようである。
喉にトゲが突き刺さったときにはユズの実の黒焼きがいい。
これも民間で広く浸透していた。
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