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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第300号 　　2008年3月28日

薬茶の楽しみ方「キンミズヒキ茶」、薬湯の楽しみ方「レディスマントル湯」

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薬湯の楽しみ方「レデイスマントル湯」

「レデイスマントル湯」

レデイスマントルは草丈二十〜三十センチになるバラ科の 多年草で日本名はハゴロモグサと呼ばれる。

主としてユーラシア大陸や北米大陸に分布するが、日本でも 一部の地域で自生する。

主成分はタンニンだが、今までは女性専用のハーブとして 利用されてきた。

この薬湯は止血、消炎、殺菌などの作用が優れているので 生理不順、更年期障害、婦人病に効果があるといわれる。

かぶれ、湿疹などの皮膚病にも効果があるといわれる。

一回分として二つかみを袋に入れ、湯にひたして十五分ほど 蒸らし、この汁を袋を風呂に入れて良くかき混ぜてから入浴 する。

薬茶の楽しみ方「キンミズヒキ茶」

「キンミズヒキ茶」

北海道から九州まで広い地域に分布するキンミズヒキはタデ 科の多年草で草丈三十〜百センチになる。

七月から十月にかけて花を咲かせ、全草にタンニンを含み お茶にして飲めば血管を収縮させる収斂作用があるといわれ 鼻血、痔、眼底出血の止血の効果があるといわれる。

下痢止め、生理不順にも用いられる。

生薬名は竜牙草（りゅうげそう）である。

二つかみをフライパンにアルミホイルを敷いた上に載せ 芳しい香りがするまで炒る。

適量を急須に入れ熱湯を注いでお茶とする。

（発行者）中屋彦十郎薬舗(株)　中屋彦十郎 　 石川県金沢市片町１丁目１−２９

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