中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第3号 2002年4月22日
金沢で砂金がとれる?
金沢で砂金がとれる?
金沢には二つの川が流れています。
一つは犀川、もう一つは浅野川です。
犀川は室生犀生の小説「幼年時代」「性に目覚める頃」にも登場する清冽な流れ を持つ川です。
浅野川は泉鏡花の小説「滝の白糸」にも描かれている芝居小屋が立ち並んでいたという ゆるやかな流れの川です。
金沢の街はこの二つの川に挟まれるようにひっそりと 昔ながらの風情を残しながら佇んでいます。
砂金が取れるという噂のあるのは犀川です。
どれだけの量が取れたのか? 労多くして功の少ない率の悪い仕事だという話は聞きました。
しかし、金沢という名前の由来は芋掘 藤五郎と言う人が薯蕷(じねんじょー精力剤)を掘っていたところ、 金砂がくっついてきた、そこで湧き出ている沢(泉)で洗ったので、
そこを金洗沢と人々はよんだというのです。
この金洗沢が金沢の語源だと言われています。
この金は何百回も打ちたたいて薄く向かい側が見える程度にまで伸ばしたのが金箔です。
地元の伝統工芸品や金沢仏壇にも利用されています。
又、金箔は丸薬のコーチング 剤としても利用されています。
金自体は消化吸収されませんが殺菌作用があるので丸薬 に衣をつけることによってカビが生えにくく商品が長持ちするのです。
「牛黄清心元」も金の丸衣が施されていますが、そのような目的でしょう。
それはともかく、金沢には金にまつわる話は絶えません。
しかし、旧家から小判の入った甕が出てきた という話は聞いた事がありません。
以前、そのことを収集家の大鋸彦太郎さんにきいたところ「道楽息子」が全部掘り出してしもたんやといって笑っていました。言いえて妙の話ですね。
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