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「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第297号 2008年3月4日
薬茶の楽しみ方「ユキノシタ茶」、薬湯の楽しみ方「にんにく湯」
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薬湯の楽しみ方「にんにく湯」
「にんにく湯」
ニンニクは、中国大陸から西アジア地方原産のユリ科の
多年草で、日本には古くに渡来し各地で栽培されている。
ただし、最初に渡来したのはオオニンニクで、今日栽培
されているニンニクは、このオオニンニクの改良品である。
ニンニクは全体に強い刺激臭があるが、この匂いの正体は
アリシンという物質で、アリシンにはビタミンB1の吸収
を助けB1の働きを増強させる働きがあるため、古くから
強精、強壮、健胃整腸、解毒疲労回復の目的で食用と
されてきた。
このほかスコルジニン、ゲラニオール、リナロールなどが
含まれ、この薬湯に入浴すると、血行促進によって、冷え
性、風邪、神経痛などにいいばかりでなく殺菌作用によって
トリコモナスなどの細菌性の膣炎、水虫、いんきんなどに
効果あるという話もある。
一回分として鱗形の小片三〜四個の皮をむき、消臭のため
電子レンジで加熱してから、袋につめ湯船に入れてから
わかして入浴する。
薬湯の楽しみ方「ユキノシタ茶」
「ユキノシタ茶」
山地の渓流に沿った岩上に群生する多年草。 葉は多肉で腎臓
形、表面に粗い毛が生える。 花茎は二十〜四十センチで、花
は五〜六月ころ咲く。 葉は食用にもする。
本州、四国、九州、中国地方に生育する。
開花期に葉を採って干し、むくみ、痔の痛みに使う。
生葉の汁は小児のひきつけ、中耳炎に使うと効果があるとか。
乾燥した花期の全草を採り、天日で干す。 乾燥品二つかみを
フライパンの上にホイルを敷きその上で香りがしてくるまで
焙る。 適量を急須に入れ熱湯を注ぐ。
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