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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第290号 2008年1月14日
薬茶の楽しみ方「ツユクサのお茶」、薬湯の楽しみ方「明礬湯(みょうばんとう)」
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薬茶の楽しみ方「ツユクサのお茶」
「ツユクサのお茶」
道端や野原などどこにでもみられる野草である。 花期の全草
を採取し、蒸してから乾燥しておく。 お茶として利用するには
乾燥したツユクサ10グラムほどを熱したフライパンにアルミ
ホイルを敷き適度に焙り香りが熟してきたら火を落とす。
一回量適量を茶漉しに入れ熱湯を注ぎ温かいうちに飲む。
風邪やのどの痛み、せきにも効果がある。
心臓病、膀胱炎、解熱、利尿にもいいという。
薬湯の楽しみ方「明礬湯(みょうばんとう)」
「明礬湯(みょうばんとう)」
明礬とは硫酸アルミニウムとアルカリ金属、アンモニュウム、
タリウムなどの硫酸塩との複塩の総称であるが、通常明礬とい
うときには硫酸アルミニュウムの水溶液に流感カリウムを加え
て結合させたアルミニュウムカリ明礬のことをさす。
色を良くするために漬物に入れたり、草木染に使うのは、これ
を熱して粉末状にしたのが焼明礬である。
この明礬には収斂作用があることから、これを加えたお湯に
入浴するとじんましんによる皮膚のかゆみや、圧迫性、接触
性の皮膚炎によるかゆみがおさまるほか、あせもにも効果が
ある。 この明礬湯は体温の発散を促進するから、浴後の清涼
感が得られ、汗かきには清涼感がえられると好評である。
一回分として一つの明礬を風呂に入れ、よくかき混ぜて入浴
するが、体温より二〜三度高めの風呂がいい。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
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