中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第290号 2007年12月27日
薬湯の楽しみ方「しいたけの薬湯」、薬酒の楽しみ方「蒼朮酒(そうじゅつしゅ)」
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薬湯の楽しみ方「しいたけの薬湯」
「しいたけの薬湯」
しいたけはひらたけ科のキノコで、春と秋に、シイ、カシ、
コナラ、クヌギ、ミズナラなどの広葉樹の倒木や切り株、
枯れ幹などに発生するほか原木やおがくず菌床による栽培
が盛んに行われている。
しいたけ栽培の観光農園ではすでにシイタケ風呂を開催して
いてなかなかの好評である。
しいたけにはカリウム、リン、鉄、ナトリウムなどのミネ
ラルが多いうえ、ビタミンB群やDも含まれているから、
皮膚の活性化や保温がよく、この薬湯に入浴すると、にきび、
ひび、あれ肌、傷の後遺症などによいほか、風邪の予防や
疲労回復にも役立つ。
一週間ほど天日で乾燥し干ししいたけを作っておく。
一回分の分量として、二つかみ分のシイタケを細かく刻んで
袋に入れ、袋ごとぬるま湯にひたして半日ほどおき、
このひたしておいた汁と袋をお風呂に入れよくかき混ぜて
入浴する。
薬酒の楽しみ方「蒼朮酒(そうじゅつしゅ)」
「蒼朮酒(そうじゅつしゅ)」
キク科のホソバオケラという植物の根茎である。ホソバオケラ
は江戸時代に既に日本に渡来し栽培されており、「古立蒼朮」、
「佐渡蒼朮」と称されていたが、今日では佐渡島の一部や
各地薬草園で見本的に栽培されているにすぎない。
成分として
精油が含有されている。 健胃、整腸、利尿薬として使われて
いる。 漢方でいう水毒の要薬といえる。
蒼朮百グラム、焼酎一.八リットル、甘味料二百グラムを
用意する。 広口の瓶に材料を入れ二ケ月間位保存する。
盃に一〜二杯飲む。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
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