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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第289号 2007年12月19日
薬湯の楽しみ方「かじめ湯」、薬酒の楽しみ方(きょう活酒(きょうかつしゅ))
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薬湯の楽しみ方「かじめ湯」
「かじめ湯」
カジメは褐藻類コンブ科カジメの海藻で、関東以西の太平洋
岸と四国、九州に分布する。
岩の上に根を下ろし円柱形の硬い茎を伸ばし、その先に幅の
広い葉を広げ一〜二メートルに成長する。
根を深くはらないため、海が荒れると、岸辺に大量に漂着
したりする。この葉の部分を薬湯にする。
カジメにはアルギン酸やヨードのほかカリウム、鉄、フッ素
ビタミンなどが豊富で、この薬湯に入浴すれば新陳代謝を
促進して皮膚組織を活性化させ、湿疹、かぶれ、やけどなど
皮膚の症状には効果的である。
カジメは三日ほど乾燥させ、一回分として一株を沸いた風呂
に入れる。
成分が出て湯が褐色になったところでよくかき
混ぜて入浴する。
薬酒の楽しみ方(きょう活酒(きょうかつしゅ))
「きょう活酒(きょうかつしゅ)」
きょう活は中国の高山地帯に分布するセリ科の多年草である。
中国のものは唐きょう活と呼んでいる。
日本ではウドの宿根を独活(どっかつ)と呼び、側根をきょう活
といっている。
ずれも市場では流通しており、特にこの
場合は中国産を唐きょう活、日本産を和きょう活といって区別
している。
全身に痛みをとるのに用い、特に上半身の痛みには
きょう活がいいという。
きょう活酒(きょうかつしゅ)を作るにきょう活百グラム、氷砂糖
二百グラム、焼酎一リットルを用意する。
二、三ケ月冷暗所で保存する。
就寝前に盃一〜二杯飲む。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
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