中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第288号 2007年12月10日
薬湯の利用の仕方「ヤロウ湯」、薬茶の楽しみ方「ギシギシ茶」
--------------------------------------------------------------------------------
薬茶の利用の仕方「ギシギシ茶」
「ギシギシ茶」
原野のよく日のあたるところに普通にみられる多年草である。
根は黄色で太く、茎は五十〜百センチに伸び、葉は下のほうに でて長楕円形、縁は平坦で大きく波打っている。
全国各地に見られる。根の汁は皮膚病に効くというので、 知られている。
また薬用の大黄(だいおう)と似た成分が 含まれていることから羊蹄大黄とも呼ばれている。
地下にはゴボウのような根があるので輪きりにして天日で乾燥 する。
これをお茶にして煎じて飲むと便秘に効く。
薬湯の楽しみ方「ヤロウ湯」
「ヤロウ湯」
ヤロウは三十〜百センチの草丈になる地中海沿岸地方の原産 のキク科の多年草で、和名ではセイヨウノコギリソウである。
ヤロウにはアズレン、αーピネン、リモネン、ボルネオール などが含まれていて、収斂、抗菌、止血、消炎、鎮痛などに すぐれた効き目がある。
この薬湯に入浴すると擦り傷、切り傷 、カミソリ負けなど皮膚や粘膜の炎症をはじめ神経痛、腰痛 などに効果がある。
花期に花のついた地上部全草をとり、陰干しで乾燥して細断 したものを使う。
一回分二つかみを布袋につめ、湯にひたして十五〜二十分 蒸らし、その液と袋を風呂に入れ、よくかき混ぜてから入浴 する。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
掲載された記事を無断で転載することは禁じます。
©2001 - 中屋彦十郎薬舗株式会社 All rights Reserved.
プライバシー保護方針 特定商取引法に基づく表記
本社・薬局/通信販売
〒920−0981 石川県金沢市片町1丁目1-29 TEL 076-231-1301/FAX 076-231-1306
工場
〒921−8117 石川県金沢市緑が丘21-9 TEL 076-245-3366
|