中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第287号 2007年12月4日
薬湯の利用の仕方「レモンバーム湯」、薬茶の楽しみ方「カワラヨモギ茶」
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薬湯の利用の仕方「レモンバーム湯」
「レモンバーム湯」
レモンバームは八十〜百センチの高さになる地中海沿岸地方
原産のシソ科の多年草で、セイヨウヤマハッカのことである。
葉にはさわやかなレモンの香りがあって料理に使うほか
ハーブテイとしても利用される。
この薬湯に入浴すると殺菌や消炎作用によって、切り傷、打ち
身、内出血、湿疹、かぶれなどのほかアレルギー性疾患にも
効果がある。また精神安静によって、うつ病、不眠、ストレス
にも効果的である。
一回分として葉をつけた枝十本を適当な大きさに刻んで袋に
つめ、これを浴槽に入れ水から沸かして入浴する。
乾燥葉二つかみを袋に詰め、煎じるようにして沸かし、その
液と袋を風呂に入れて入浴する。
薬茶の楽しみ方「カワラヨモギ茶」
「カワラヨモギ茶」
川原や海岸砂地に自生する多年草である。 高さ三十〜百センチ
になり、茎は下部が木質で多くの枝を出し頭状花を多数つける
。 その姿はヨモギに似ている。 秋に花穂、茎葉を集め天日で
乾燥する。 黄疸症状や皮膚のかゆみに薬用茶にして利用する。
灸に使う艾は蓬(よもぎ)から作られる。 夏の盆を中心に前後
一ヶ月位が採取期である。 草丈が一メートルほどに伸び、葉が
白く丸みを帯びたヨモギがよい。 原料としてよく用いられるの
はヒメヨモギとカワラヨモギで、採取したヨモギは天日で乾燥
する。 その間約四か月かかる。 山に雪が積もる頃もぐさの製造
ははじまる。 蒸気乾燥のあと粉砕機にかけ、石臼で粉にする。
これを篩いで振り分ける。 篩いに残った蓬を仕上げ機にかけると
あのもぐさ特有の感触が生まれる。 江戸時代一世を風靡した
伊吹もぐさの販売所は江戸小網町の釜屋だったという。
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