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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第281号 2007年10月16日
薬湯の利用の仕方「とうがらし湯」、薬茶の楽しみ方「アケビ茶」
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薬湯の利用の仕方「とうがらし湯」
「とうがらし湯」
トウガラシは南米大陸原産のナス科の一年草で、日本には古い
時代に渡来し、香辛野菜や薬用として各地で栽培されている。
トウガラシにはウワムキトウガラシ、ゴシキトウガラシ、
ヤツブサ、シシトウガラシなどいろいろ種類があり、薬用と
して適するのはウワムキトウガラシ(タカノツメ)やヤツブサ
だろう。 トウガラシの辛味成分はカプサイシン、ダイドウ
カプサイシンなどでこれには血管を拡張して血液循環を促進
する作用や抗菌作用がある。
トウガラシの薬湯は体を温め、風邪のほか、冷え性、神経痛
リュウマチ、腰痛などに効く。
一回分にはタカノツメ数本と乾燥したミカンの皮(陳皮)二
個分を用意し、共に細断して布袋につめる。
これを風呂に入れ水から沸かして入浴する。皮膚の弱い人
には不向きである。
薬茶の楽しみ方「アケビ茶」
「アケビ茶」
通草 (つうそう) 」ともいわれる。 以前は山道をちょっと歩い
ても木の枝からぶさがっているアケビを見かけたものである。
アケビ、またはミツバアケビのつる性の茎を、通例輪きりにし
て乾燥したもの。 アケビは蔓性の落葉木で、全国の山野に自生
する。
消炎性利尿、鎮痛薬として、小便不利、関節リュウマチ、
神経痛、月経不順などに応用する。血行改善、排膿、通経など
に使われてきた。 証におうじて冷え性、腰痛、生理不順、
子宮内膜炎、膀胱炎などに使う。 脚気にも尿をふやす目的
で与え、妊婦の浮腫にも用いる。
お茶にするにはよく乾燥したものを利用する。 フライパンの
上で香りのするまで焙る。 熱湯をそそぎ温かいうちに飲む。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
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