中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第28号 2002年10月14日
エイズと漢方薬
エイズと漢方薬
適切な治療がなく現代のペストと恐れられているエイズ(後天性免疫不全症候群)。
少なくても二種類のエイズウイルスが、性行為や血液、血液製剤をかいして感染する病気です。
細菌やウイルスに対して体が抵抗できるのは、血液の免疫システムの働きによりますが、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)はその司令官役であるヘルパーTリンパ球に主として感染し、殺してしまうのです。
エイズウイルスに感染すると、リンパ節がはれ、微熱や下痢、食欲不振、嘔吐が続き、どんどんやせていくのです。
免疫力が落ちるにつれて細菌やウイルスが体内で勢力を強め(いわゆる日和見感染)ていきます。
ニューモシスチス・カリニやクリプトスポリジウムなどの原虫、カンジダなどのカビ、サイトメガロウイルスなどのウイルスが肺や消化器に巣くい、
手足のガンであるカポシ肉腫を併発し、最後は肺炎などで死亡する恐ろしい病気です。
エイズウイルスは一度人間の細胞に感染すると、自分の遺伝情報を細胞内に組み込んでしまい、外に出て行かず、一度感染した人は発病するか、一生ウイルスを養い続けるのかのどちらかしかないのです。
AZTなどウイルスを殺す薬は限界があるために、ウイルスの感染を防ぐワクチンや発病を防ぐくすりとして漢方薬が注目されているのです。
その漢方薬こそ甘草の主成分であるグリチルリチンなのです。
その他の漢方製剤としては小柴胡湯、人参湯、補中益気湯、制ガン剤であるカワラタケのクレスチンなどが注目されています。
AZT(アジドチミジン)は骨髄障害など副作用が強いうえ、一度感染したウイルスを体外へ排出させることはできず、結局は死ぬまでの時間を延長させるだけなのです。
エイズウイルスを抑える海藻成分の多糖類がみつけられています。
しかし、まだまだ新薬は研究途上にあり、一刻も早い開発が待たれています。当人にとって不可抗力であった「血液製剤」からの感染で苦しめられている人たちにとっては怒髪天を突く思いでしょう。
しかし、これから、一瞬の快楽を求めて、歓楽街に足を踏み入れるものにとって、スキンは絶対欠かせない必需品です。
最初から防具すことはもちろん、毛ずれによる出血も要注意です。
幸せと不幸は背中あわせなのですから。
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