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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第276号 　　2007年9月11日

薬湯の利用の仕方「からまつ湯」、薬酒の楽しみ方「スイカズラ酒」

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薬湯の利用の仕方「からまつ湯」

「からまつ湯」

カラマツは幹の直径が二．五メートル、高さ五十メートルになる 日本特産の落葉性針葉高木で、自然では宮城県から石川県にかけ ての本州中部地帯に限られる。

カラマツには精油、樹脂、コハク 酸などが含まれるが、樹脂にはテレピン油が含まれ、血行促進 や保温の効果がある。

殺菌作用、気管支の炎症、せき、のどの痛み、リュウマチ、神経 痛、痛風、腰痛などの痛みを和らげ打ち身、捻挫にも効果がある。

一回分の使用量は枝先三十センチのもの三〜四本用意し、これを 適当な大きさに細断し鍋に入れ、水から火にかけて二十分ほど 煮出す。

この煮汁を布巾で漉して浴槽に入れよくかきまぜて 入浴する。

薬酒の楽しみ方「スイカズラ酒」

「スイカズラ酒」

スイカズラはつる性の植物で五月から六月にかけて、細い 管を開いたような花が咲く。

花の色は初めは白色や淡紅色 で後に黄色に変わる。

花を乾燥したものは漢方薬で金銀花 と呼んでいる。

材料五十グラムを保存瓶に入れ、氷砂糖 壱百グラム、焼酎八百ミリを加え冷暗所で二〜三ケ月 保存する。

一回に二〜三杯飲むといい。

（発行者）中屋彦十郎薬舗(株)　中屋彦十郎 　 石川県金沢市片町１丁目１−２９

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