中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第275号 2007年9月3日
薬用茶の利用の仕方「ビワ茶」、江戸時代の薬「ダイズ」
--------------------------------------------------------------------------------
薬用茶の利用の仕方「ビワ茶」
「ビワ茶」
バラ科の植物で秋から初冬にかけて白い花が咲く。
葉に薬効が あり江戸時代にはビワ葉湯という夏バテの清涼飲料があった ほどである。
古来からある枇杷葉療法は、葉を火で焙って患部にあて葉の 薬効成分を毛穴から皮膚に浸透させたものである。
この葉は光沢のある部分をこげない程度にあぶり、二枚あわせて 十回ほどすり合わせ、一枚づつ両手に持って熱いうちに皮膚 を直接なでる。
腹部だけで六〜七分、へそ下を入念にマッサージ する。
枇杷葉湯を作るには青い枇杷葉七〜八枚を用意する。
両面をタワシでよく洗う。
二〜三センチ幅に切り、水一 リットルに入れ煎じる。
江戸時代の薬「ダイズ」
「ダイズ」
ダイズはマメ科の一年草、中国の原産でわが国には縄文時代 に渡来したといわれる。
若い豆菓が枝豆で、完熟した種子が 大豆である。
薬用には黒豆と呼ばれているクロダイズを用いた。
クロダイズを煮てから乾燥させて乾かす。
これを香鼓という。
漢方では消炎、鎮静、消化、健胃などの目的で利用されてきた。
食べたものを吐かせるには黒大豆の煮汁を飲ませるといい。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
掲載された記事を無断で転載することは禁じます。
©2001 - 中屋彦十郎薬舗株式会社 All rights Reserved.
プライバシー保護方針 特定商取引法に基づく表記
本社・薬局/通信販売
〒920−0981 石川県金沢市片町1丁目1-29 TEL 076-231-1301/FAX 076-231-1306
工場
〒921−8117 石川県金沢市緑が丘21-9 TEL 076-245-3366
|