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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第272号 2007年8月15日
薬用茶の利用の仕方「バナバ茶」、江戸時代の薬「スギナ(問荊)」
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薬用茶の利用の仕方「バナバ茶」
「バナバ茶」
バナバの木は高さが五〜二十メートルに達する落葉樹である。
は鮮やかな紫がかった藤色、ピンクなど六種類。
バナバ茶はこの樹木の二十五センチもある長円形の葉を煎じた ものである。
フィリピンでは何百年前から人々はバナバの薬効 を知っており、天人花とよばれていた。
糖尿病、肩こり、利尿、便秘などに愛飲されている。
フィリピンの研究ではバナバには脂肪成分の分解作用が確認 されている。
1日の飲用量は六グラムで、煎じ方に従って煎じる。
三ケ月ほど継続することが肝腎である。
江戸時代の薬「スギナ(問荊)」
「スギナ(問荊)」
スギナはトクサ科の多年生草本である。
春先に芽を出すツクシ は繁殖のために胞子を飛ばすとすぐに枯れてしまう。
まもなくその付近から緑の枝分かれしたスギナが芽を出し、 夏に向けて繁殖する。
薬にはるのは地上部で、スギナの葉茎を刈り取って日干しした ものは生薬・問荊といっている。
珪酸、サポニン、フラボノイド 脂肪、ビタミンCを含有している。
痰がからんだり、膀胱炎などで尿の出が悪くなったちきに利用 した。
虫さされには生の茎葉をよく揉んで絞り汁をつけたりした。
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