中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第269号 2007年7月16日
薬用茶の利用の仕方「ユーカリ茶」、江戸時代の薬「西瓜」
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薬用茶の利用の仕方「ユーカリ茶」
「ユーカリ茶」
ユーカリはコアラが食べることでよく知られている。 このロブスター・ユーカリを利用したお茶である。
沖縄ではこのユーカリを煎じて飲んだり、傷口の消毒、殺菌に皮膚に塗ったりして利用されてきた。
ユーカリにはタンニンの一種であるエラーグ酸、多糖類、精油などが含まれている。
それと、カリウムやカルシウムが含まれているので利尿作用があり且つカルシウムの補給にも有用である。
ユーカリをお茶パックに入れ五分ほど沸騰させる。 好みでレモンやハチミツを加える。
江戸時代の薬「西瓜」
「西瓜」
夏の果物といえば、かっては西瓜がすべてだったろう。
スイカは熱帯アフリカ原産のウリ科の植物である。
戦国時代に渡来し江戸時代には全盛期の需要をもたらした。
しかし、時代劇には西瓜を食べるシーンを見かけることは殆どないが、やってみてもらいたいものだ。
古典には「渇を止め、量を消して酒を解し、よく小水を利す」とあるように、腎臓疾患や前立腺肥大のかたには効果的である。
西瓜は九十四%が水分といわれ、果糖、カロチン、シルトリン、カリウムなどが尿の出を良くし、腎炎や脚気の改善にも利用されてきた。
当時は前立腺肥大が何かも分からなかっただろうが年寄りになると尿の出が悪くなるということは皆知っていた。
今でも西瓜糖という薬が売られている。
年寄りはみんな西瓜を食べよう。
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