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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第268号 2007年7月11日
薬用茶の利用の仕方「松葉茶」、江戸時代の薬「白及(びゃっきゅう)」
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薬用茶の利用の仕方「松葉茶」
「松葉茶」
松葉はお茶以外に、松葉酒や松葉ジュースとして利用してもいい。
漢方薬の古典には中風にいいとか、関節の痛みをとるとか、歯茎のはれや歯痛にいいと記されている。
松の種類は赤松、黒松、五葉松、大王松、這松、琉球松のいずれでも良い。青々とした新しい松がいい。
松葉茶を作るには松葉を一センチほどに刻む。 天日で乾燥させる。 フライパンで空炒りする。 ミキサーで粉末にする。
この順序で作ったら海苔缶で保存する。 飲み方は湯のみに茶さじ一杯分を入れ熱湯をそそぎ、少しさまして飲む。
ぜひともお奨めしたい一品である。
江戸時代の薬「白及(びゃっきゅう)」
「白及(びゃっきゅう)」
シランはラン科の多年生草本で、湿原や崖地に自生している。
地下に白い扁平な球茎が数珠つなぎに連なって伸びている。
薬用にするのは球茎である。 根と茎葉を除いて水洗いする。
二十分位熱湯に漬けて日干しして仕上げた生薬を白及という。
粘液質と苦味質が含まれる。 粘液質が多いので皮膚や粘膜を保護する働きがある。 白及を粉末にして止血剤として利用した。
刀傷の出血や火傷やひび、あかぎれなどに利用されていた。
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