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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第257号 2007年4月18日
薬湯の利用の仕方「五木八草湯(ごぼくはっそうとう)」、江戸時代の薬「南瓜仁(ナンガニン)」
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薬湯の利用の仕方「五木八草湯(ごぼくはっそうとう)」
「五木八草湯(ごぼくはっそうとう)」
五木とは五種類の薬木、「八草」とは八種類の薬草のことだから、五木八草湯とは五種類の薬木と八種類の薬草を混ぜ合わせて作った薬湯」という意味になる。
桑、えんじゅ、柳、桃、梶などといわれている。
桃、梶を楮、楡に置き換えたりといくつかの類似の処方はあるようである。
八草とは菖蒲、艾葉、オオバコ、ハスの葉、オナモミ、忍冬(スイカズラ)、馬鞭(クマツヅラ)、ハコベをさしているといわれる。
これらの薬木と薬草を混ぜ合わせる。
袋に入れて薬湯料とする。
薬湯料として有効なものが選択されている。
江戸時代の薬「南瓜仁(ナンガニン)」
「南瓜仁(ナンガニン)」
カボチャは中央アメリカが原産のウリ科の一年草蔓草である。
日本へは天文年間にポルトガル人によって伝えられた。
冬至にカボチャを食べる風習は中国から伝えられた。
カボチャは江戸っ子にはあまりなじまなかったらしいが一部では食べられていた。
薬用効果は古くから知られており「本草綱目」には「中を補い気を益す」と言い伝えられていた。
蛋白質、脂肪、カロチン、ビタミンB群、C,E,ミネラルも多い。
漢方でいう何瓜仁は種子をすり砕き、その絞り汁を空腹時に三十グラム飲むと回虫やギョウチュウの駆除に役立つといういい伝えもある。
前田利家も飲んでみたらよかったのではないかと思ったりする。
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