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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第255号 2007年4月2日
江戸時代の薬「片栗澱粉(かたくりでんぷん)」、坂と用水のある街、金沢「寺津用水」
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江戸時代の薬「片栗澱粉(かたくりでんぷん)」
「片栗澱粉(かたくりでんぷん)」
カタクリはユリ科の球根性多年草である。
花茎の高さは二十から四十センチ、花は四から五センチである。
花が散る頃から二ケ月ほどで地下の球根に澱粉を貯む。
鱗茎は栗の実を半分に割ったような形のせいで片栗の名前がある。
その澱粉が片栗粉である。
六月頃に掘り出した球根は、皮を除いて石臼で引き、水を加えて木綿袋に入れ、漉してから数回水洗いして乾燥すると、純白の光沢ある粉末ができる。
握るときゅっと音がする。
日本薬局方にも収載されていたれっきとした医薬品である。
老人や子供が下痢したときなどに葛湯にして飲ませると、栄養補給にもなる。
整腸作用もあり病後には最適な食べ物である。
昔から伝えられた先人の知恵の一つと言えそうだ。
坂と用水のある街、金沢「寺津用水」
「寺津用水」
寺津用水は金沢市小立野の奥の山間部に取水口がある、末、上辰巳を通りすぎた人里はなれたところに寺津という集落がある。
そこに犀川を堰きとめて作った寺津発電所があってそこを取水口としている。
辰巳用水が川と平行するように海抜の低い所を流れているのに対し、山際をを殆ど暗渠のまま末浄水場まで流れている。
実はこの用水は金沢市民の上水道と利用されているという重大な使命を帯びた用水なのである。
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