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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第246号 2007年1月29日
坂と用水のある街、金沢「辰巳用水」、江戸時代の薬「甘茶(あまちゃ)」
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坂と用水のある街、金沢「辰巳用水」
「辰巳用水」
「辰巳用水」の取水口は金沢の山間部である犀川の上流上辰巳町にある。
はるか下の川原に取水口はある、犀川の東岩取水口は標高九十五メートル、兼六園入り口で五十四メートル、金沢城の二の丸が五十メートルの標高である。
この間の距離が十キロメートルある。
十キロ歩いて五十メートルさがるのが辰巳用水である。
一キロ歩いて五メートルということになるが、これでは殆ど勾配がない。
何かおかしいぞ。
江戸時代の薬「甘茶(あまちゃ)」
「甘茶(あまちゃ)」
釈迦の誕生日にかけて祝うあの「甘茶」である。
この甘茶を家の周りに植えておくと病魔が入り込まないという言い伝えが江戸時代からある。
アマチャはユキノシタ科の落葉低木で、高さは七十センチ程度である。
薬用とするのは葉である。
葉を摘み、水を打ちながら木桶に詰め蓋をして一昼夜置く。
発酵して湯気がでなくなったら、手で揉み天日で乾燥させる。
甘味成分はグルコフィロズルチンである、発酵するとフィロズルチンとなる。
医薬品の矯味剤として古くから使われている。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
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