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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第245号 2007年1月22日
坂と用水のある街、金沢「辰巳用水」、江戸時代の薬「阿片(あへん)」
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坂と用水のある街、金沢「辰巳用水」
「辰巳用水」
辰巳用水は別名を殿様用水といい、城内の生活用水と防火用水を確保するために、築造されたものである。
この用水の偉大なところは三百分の一ともいわれる勾配である。
三百メートル歩いて一メートル下がっているという流れの勾配である。
当時、寛永年間にいかなる測量技術でそんなことができたのか。
取水口から金沢城の入口まで十キロもあるのに、どうして勾配をつけていったのか。
溝を掘ったり、穴を掘ったりすることはできるだろうけど、水が十キロ区間を均等に流れるにはどうすればできたのか。
途中は山あり、谷ありである。
江戸時代の薬「阿片(あへん)」
「阿片(あへん)」
ケシの未熟な果実を傷つけると白い乳汁が分泌する。
自然に乾燥して淡黄色の塊になるが、これを「阿片」という。
ケシは西アジアが原産地といわれ、ケシ科の二年草で、茎は直立して一、三メートルになる。
わが国にはすでに、足利時代に渡来し江戸時代には幅広く使われていたが厳しく取り締まれらていた。
有量が多いのはモルヒネ、コデイン、パパベリン、テバインの順である。
ガン末期の鎮痛には即効を示すので、厳重な管理のもとで使用されている。
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