中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第239号 2006年12月4日
坂と用水のある街、金沢「鞍月用水(くらつきようすい)」、薬湯の利用の仕方「米ぬか湯」
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坂と用水のある街、金沢「鞍月用水(くらつきようすい)」
「鞍月用水(くらつきようすい)」
さらに用水は北上すると、左側に中央小学校がある。
小学校の土地は以前は倉庫精練という染色会社のあったところである。
まだ環境問題がやかましくなかった頃、この用水に染色のあとの水を流すものだから川の色が赤になったり、青になったり、黄色になったりした。
ここは藩政時代は家老の村井家の屋敷のあったところである。
この豊富な用水を利用して明治になってから、日本では富岡製糸場につぐ規模の金沢製糸場が開業した。
繰糸機100台、女工200人というから相当な規模である。
この製糸場に隣接した長家屋敷あとでは金沢撚糸会社が発足した、やはりこの鞍月用水を利用した事業だった。
この用水を利用して津田式力織機を動かし、後の津田駒工業の礎となった因縁の場所である。
薬湯の利用の仕方「米ぬか湯」
「米ぬか湯」
収穫した米にはもみ殻がついており、このもみ殻を取り去ったものが玄米である。
玄米には果皮、種皮、糊粉などのヌカ層と胚芽とが付着している。
精白して米を取り出し、あとにヌカや胚芽などの残りかすの混じったものをがヌカと呼んでいる。
米ヌカにはリノール酸、、ビタミンB1,E,蛋白質などが含まれていて、女性の美肌作りに利用されている。
米ヌカを入れた薬湯はこれらの成分が溶け込んだ湯に身体をひたすので、肌のあれを抑え、しっとりしたもち肌を作るのに良いとされている。
冷え性、生理不順、生理痛にも良い。
一回分として米ヌカ五百グラムを布袋につめてお湯のなかでもみながら入浴する。
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