中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第237号 2006年11月20日
坂と用水のある街、金沢「鞍月用水(くらつきようすい)」、江戸時代の薬「麦門冬(ばくもんどう)」
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坂と用水のある街、金沢「鞍月用水(くらつきようすい)」
「鞍月用水(くらつきようすい)」
香林坊下商店街の前を静かに流れる用水はかなりの水量もあり、勢いもある。
柳と用水と橋は風情があるので、もう少し形を整えれば歌の詞としてはうってつけの場所である。
「あなたと別れた橋の上 柳が静かにゆれていた川面にひかる星屑は流した涙のせいなのか」
などと歌われながら、用水は数多くの橋の下を北西に向かって流れてゆく。
ただしこの詩は私の即興詩である。
江戸時代の薬「麦門冬(ばくもんどう)」
「麦門冬(ばくもんどう)」
日本全土、中国、朝鮮半島に分布するユリ科の多年草である、ジャノヒゲの根の膨大部である。
ジャノヒゲの葉は線形で叢生し、垂れ下がるのでリュウノヒゲとも呼ばれ、庭や公園の下草として栽培されている。
薬用として大阪、長野、群馬などで栽培されていたこともある。
成分としてはステロイドサポニン、ホモイソフラボノイド、シトステロールなどが含まれ、去痰作用、抗炎症作用、血糖降下作用などが報告されており、たんを
切り咳を止めるのに多くの処方に配合されている。
江戸時代にはこれを煎じて咳止めや風邪の後期の症状に使われていた。
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