中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第235号 2006年11月6日
坂と用水のある街、金沢「鞍月用水(くらつきようすい)」、江戸時代の薬「蕗(ふき)」
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坂と用水のある街、金沢「鞍月用水(くらつきようすい)」
「鞍月用水(くらつきようすい)」
菊川町内を流れた用水は鱗町交差点へ向かって流れてゆく。
藩政時代には途中の家々の池の溜まり水にも利用されたであろうし、防火槽にも利用されたであろう。
本多家の別荘の川御亭(かわおちん)の池にも取水されたりしながら、さらに下流では産業用(製粉、精米、製油業)の水車の動力に使用されたり、染物業に利用されながら、茨木町、油車あたりを流れてゆく。
江戸時代の薬「蕗(ふき)」
「蕗(ふき)」
東北地方から北海道へいくと、大型のアキタフキがあって、馬に乗った人に下からさしかけるほどだという。
葉の直径が五尺にもなるという。
お国自慢に良く使われてきた。
春の山菜である蕗の薹(フキノトウ)は早春に地下の根茎から苞をつけた花茎をだす。
四月になると一挙に伸びて二十、三十センチになり、上端に花を開く。
花が過ぎると実を結ぶが、これに白い絹糸のような毛がついていて風が吹くと四方に飛び立つ。
後に残った花茎は黄色に枯れてしまう。
晩春からみる蕗は丸くて大きい葉ばかりで、八百屋でみかけるのはこの葉柄である。
蕗は漢方薬名を款冬花という。
鎮咳、去痰薬として使う。
蕗の葉は揉んで傷口につけ血止めとなる。
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