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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第232号 2006年10月16日
薬湯の楽しみ方「シシウド湯」、江戸時代の薬「小豆」
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薬湯の楽しみ方「シシウド湯」
「シシウド湯」
シシウドは草丈二メートルになるセリ科の多年草で、本州、四国、九州に分布し、平地から産地の湿り気のあるところに好んで生える。
漢方ではこの根を独活(どっかつ)と呼び、主として、風邪やリュウマチ、神経痛、歯痛、頭痛などに用いる。
根には精油、脂肪油などが含まれ、血行促進、発汗、頭痛に優れ、この薬湯に入浴すると婦人病、神経痛、リュウマチによいといわれる。
一回分は両手一杯を袋につめ水から沸かす。
江戸時代の薬「小豆」
「小豆(あずき)」
アズキはマメ科の一年生草本である。やせた土地にも跡地を耕すといわれ、北海道や山間地に植えられた。
薬用にするのは赤小豆とよばれ、弛緩性便秘に効果があるといわれる。
消炎、利尿、緩下作用があり、とくに脚気のむくみを取るのに利用された。
成分としてはサポニン、脂肪酸のほか、豊かなセルローズとビタミンB群など。
鯉といっしょに小豆を食べるとさらに水を利して、産婦の乳汁を促すことも江戸時代以来しられていた。
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