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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第231号 2006年10月9日
薬酒の楽しみ方「菊酒(きくしゅ)」、江戸時代の薬「橙(だいだい)」
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薬酒の楽しみ方「菊酒(きくしゅ)」
「菊酒(きくしゅ)」
乾燥した菊花百グラム、焼酎1,8リットル、蜂蜜カップ一杯を用意する。
これらを瓶に入れ、冷暗所で二〜三ヶ月後保存後、ふきんで漉して菊花を除く。
一日二杯を限度に飲もう。
苦味があるので、水で割っても良い。
頭痛、頭重、疲労回復、高血圧に良い。
江戸時代の薬「橙(だいだい)」
「橙(だいだい)」
江戸時代にはこれらの生薬は薬種と呼ばれそれぞれ個別に売られていた。
くすりだね、つまり薬になる基というわけである。
その名残か今でも薬局のことを薬種屋と言って来る人がいる。
さて、橙はインドシナ原産でミカン科の常緑小高木。
正月の鏡餅に載せることでよく知られている。
この果肉は柔軟多汁で香気に富むが。
酸味が強い。
漢方では果皮を乾燥したものを橙皮(とうひ)、果実ごと乾燥したものは枳実(きじつ)とよんでいる。
橙皮は芳香性健胃薬、枳実は利尿、緩下剤として利用される。
枳実は鍋物に利用されることでよく知られている。
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