中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第230号 2006年10月2日
薬酒の楽しみ方「甘草酒(かんぞうしゅ)」、江戸時代の薬「南天(なんてん)」
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薬酒の楽しみ方「甘草酒(かんぞうしゅ)」
「甘草酒(かんぞうしゅ)」
甘草刻み百グラム、焼酎一.八リットルを用意する。
材料を瓶に入れて冷暗所で二〜三ヶ月保存後、ふきんで漉す。
一回量は杯で一杯、一日三〜四回飲む。
甘草自体が甘いので甘みは加えない。
せき、のどの痛み、腹痛、腰痛にも良い。
江戸時代の薬「南天(なんてん)」
「南天(なんてん)」
ナンテンは日本を代表する庭木の一つで、メギ科の常緑低木。
東南アジアが原産地といわれる。
その実は熟するにつれて赤くなる。
南天の実は古くから咳止めとして利用された。
今ものど飴が売られている。
南天の実の有効成分はアルカロイドのドメスチンで、知覚と運動神経抹消に働き麻痺作用がある。
喘息や百日咳にも利用された。
歯痛のときは南天の葉を含む、歯茎がはれて痛むときは葉と実を煎じて含む。
というふうに使われた。
白南天をほしいという人がたまにいるが、白も赤も効果に変わりはない。
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