中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第227号 2006年9月11日
薬湯の利用の仕方「いちじく湯」、薬用茶の楽しみ方「スイカズラ茶」
--------------------------------------------------------------------------------
薬湯の利用の仕方「いちじく湯」
「いちじく湯」
イチジク(無果花)は高さ三〜五メートルになる小アジア原産のクワ科の落葉高木で、日本には江戸時代に移入され、果樹として各地で栽培され、庭木としても植えられている。
イチジクの葉には蛋白質を分解する酵素であるフロックリンやクマリン配糖体が含まれており、皮膚に滑らかさや柔軟性を与えたり、炎症を鎮めたりする働きがある。
イチジクの葉の薬湯に入浴すると、痔疾のほか、ひびやあかぎれ、肌荒れ、イボ取りに効果的である。
一回分の分量としては生葉十五枚程度を適当な大きさに刻み、鍋にいれて水から日にかけ二十分ほど煮出し、煮汁を漉しとって風呂にいれよくかき混ぜて入浴する。
生葉がない場合は生薬を代用すると良い。
薬用茶の楽しみ方「スイカズラ茶」
「スイカズラ茶」
風の予防や初期症状に、保湿、利尿効果がある。
女性の膀胱炎や尿道炎に良い。
スイカズラは生薬名を忍冬、金銀花という。
飲む前によく焙じてから一つまみを紅茶漉しに入れ、熱湯を注ぐ。
カップ一杯を一回量とする。葉には豊富なタンニン成分が含まれている。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
掲載された記事を無断で転載することは禁じます。
©2001 - 中屋彦十郎薬舗株式会社 All rights Reserved.
プライバシー保護方針 特定商取引法に基づく表記
本社・薬局/通信販売
〒920−0981 石川県金沢市片町1丁目1-29 TEL 076-231-1301/FAX 076-231-1306
工場
〒921−8117 石川県金沢市緑が丘21-9 TEL 076-245-3366
|