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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第226号 2006年9月4日
江戸時代の薬「虎杖根(こじょうこん)」、薬用茶の楽しみ方「しそ茶」
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江戸時代の薬「虎杖根(こじょうこん)」
「虎杖根(こじょうこん)」
戦時中にタバコの代用に使われたというイタドリの葉は江戸時代からいろいろと利用されてきた。
イタドリは日本の山野に群落をなして自生するタデ科の多年草である。
春先に竹の子状に伸びる若芽は、赤紫色の点々を持っている。
この皮をはぎとり塩付けにして食べる地方もある。
イタドリの草丈は一〜一.五メートル。
茎は分枝して卵心形の葉をつける。
夏になると葉の付け根に多くの白い小花を開く。
イタドリの名は「痛みを取る」から来たといわれ、転んですりむいたときなど、生の葉をもんですりこむと、出血が止まり、痛みもとれるといわれる。
薬用には根茎を用いるが、生薬名を虎杖根と呼ばれている。
虎杖根、南天葉、枇杷葉を配合したものを煎じて慢性気管支炎などに用いる。
江戸時代には体がかゆくなったり、蕁麻疹、淋病などの症状に虎杖根、人参、細辛、食塩を煎じて 使ったらしい。
薬用茶の楽しみ方「しそ茶」
「しそ茶」
風透通しのよいところで陰干しし、乾燥葉を手で揉み砕き、一つまみを一回分として紅茶こしに入れ、熱湯を注いで熱いうちに飲む。
精神が不安定な場合には夜寝る前に飲むとよい。
精神不安、下痢止め、食欲増進、かぜ、せき、たん、口内炎 などに良い。
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