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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第218号 2006年7月10日
薬用茶の作り方(党参黄米茶(とうじんこうまいちゃ))、江戸時代の薬(雪の下)
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薬用茶の作り方(党参黄米茶(とうじんこうまいちゃ))
「党参黄米茶(とうじんこうまいちゃ)」
米五十グラムをキツネ色にいためて、党参二十五グラムと 調合し、水を四カップ加えて、水分が二カップに減るまで 煎じる。
お茶代わりに良い。
消化不良、慢性胃炎、脾胃虚弱、精神不安などの症状に良い。
江戸時代の薬(雪の下)
「雪の下」
ユキノシタは湿地や岩の上に生える常緑性の多年草で、 本州、四国、九州に自生する。
人家の裏庭や日陰の石垣 などに群生し、葉は厚くてそら豆形、赤紫色を帯び、全体 に荒い毛が生えている。
五月から七月にかけて多数の白い花が咲く。
中国渡来種が 野生化したものらしい。
薬用にするのは葉である。
「虎耳草」の生薬名で知られる。
主な成分はサキシフラボン というフラボノイドや配糖体で、生薬の絞り汁には硝酸 カリウム、塩化カリウムなどの無機塩類が含まれる。
江戸時代には子供のひきつけに「雪の下」の葉を揉みその 汁を飲ました。
又、葉はあぶって腫れ物、火傷、凍傷に貼ったりもした。
ミミダレグサといわれるくらいに耳だれの出たときに 新鮮な葉を揉んでつけたりした。
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