中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第217号 2006年7月3日
薬湯の利用の仕方(ウイキョウ湯)、江戸時代の薬(石蕗(ツワブキ))
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薬湯の利用の仕方(ウイキョウ湯)
「ウイキョウ湯」
ウイキョウはヨーロッパ原産のセリ科の多年草で、日本には かなり古い時代に輸入され、薬草として栽培されているほか 植栽もされている。
成分としてはアネトール、エストラゴール、リモネン、 αーピネン、アニスアルデヒドなどが含まれ、血行促進、 保温、発汗、鎮痛などの作用があり、この薬湯に入ると
、せきや痰、のどの痛み、頭痛などの症状や、冷え性、 神経痛、リュウマチ、腰痛などの痛みをやわらげる効果が 得られる。
一回につき一〜一.五つかみを袋に入れこの袋ごと 湯船に入れて入浴する。
江戸時代の薬(石蕗(ツワブキ))
「石蕗(ツワブキ)」
ツワブキは日本の特産で、海岸沿いなら北日本を除く各地に 自生するキク科の多年草である。
葉の形は蕗に似てハート 型で、肉厚で光沢があり、上面は黒味を帯びた濃い緑である。
艶のある蕗という意味でツワブキとなった。
ツワブキの葉にはヘキセナールという成分が含まれていて この物質には強い抗菌作用がある。
打撲や腫れ物、葉をちぎって青汁がでるほど手をもみながら 患部につけると効果がある。
生の葉を火であぶり、表皮を除いてトロトロしたものを患部 につけガーゼでおさえると痔にも効く。
葉の絞り汁を毒虫に刺されたときや、しもやけにも用いる。
葉は浴剤として湿疹にも良い。
全国的に江戸時代では使われた。
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