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「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第215号 2006年6月19日
江戸時代の薬(通草(アケビ))、強精粥の楽しみ方(覆盆子(ふくぼんし)強壮強精粥)
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江戸時代の薬(通草(アケビ))
「通草(アケビ)」
あけびは生薬名を木通という。蔓性の落葉木本でアケビ科。
全国の山野に自生し、蔓は左巻きにからまり、十メートル 以上にも伸びて樹木に巻きつく。四月頃に暗紫色の小さい 花を房状に開く。
秋には八センチほどの楕円形の果実が 紫色に熟し、やがて裂けて白い果実と黒い小粒の種子が 見える。
江戸以前から利尿生薬として、尿の出をよくしたり、 むくみをとる、成分としては配糖体のアヶビン、サポニン、 多量のカリ塩が含まれている。
冷え性、むくみ、腰痛、生理不順、膀胱炎に利用された。
強精粥の楽しみ方(覆盆子(ふくぼんし)強壮強精粥)
「覆盆子(ふくぼんし)強壮強精粥」
覆盆子八グラムを叩いて偽果をほぐす。粗い目の布の袋に 入れて三十分ほど水に浸しておく。
種皮が柔らかくなった ところに、紅茶カップ半量の米と併せて袋ごと入れて粥に 仕上げる。
強精効果の強い二碗分の粥ができる。
なお一層の強精効果を期待される向きはトシシ三グラムを 一緒に袋に入れて水に浸し、種皮が柔らかくなったら米と 共に煮上げて粕はすてる。
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