中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第212号 2006年5月29日
江戸時代の薬(紫草(むらさきくさ))、薬湯の楽しみ方(細辛湯)
--------------------------------------------------------------------------------
江戸時代の薬(紫草(むらさきくさ))
「紫草(むらさきくさ)」
江戸紫として知られた草木染めの原料であるムラサキは 北海道から九州にかけて山地や草原に自生する。
ムラサキ科の多年草で茎は直立し、その丈は三十〜五十センチ 程度である。
葉は互生し、皮針形で先端はとがり、茎や葉 には毛があってざらつく。
根は太く紫色で、紫根と呼ばれる。
薬用として有名な処方は「紫雲膏」という軟膏である。
紫根にはナフトキノン誘導体のシコニン、アセチルシコニン、 アラントイン、有機酸、多糖類が含有される。
抗菌力を持つ成分が水痘、麻疹、皮膚病、炎症、火傷、 腫れ物に広く応用された。
薬湯の楽しみ方(細辛湯)
「細辛湯」
ウスバサイシンは草丈十センチ程度のウマノスズクサ科の 多年草で、本州、四国、九州に分布し、湿り気のある山地 の林床に多くはえる。
根が細く、強い辛味を持つことから細辛と呼ぶようになった。
成分としてはメチルオイゲノール、アサリニン、リモネン、 αーピネンなどの精油成分が含まれ、解熱、鎮痛、抗菌、 鎮静などの働きがある。
この薬湯に入浴すると、神経痛、リュウマチ、腰痛などの 痛み、疲労回復、ストレスの解消に効果がある。 一〜二つかみを湯船に入れると良い。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
掲載された記事を無断で転載することは禁じます。
©2001 - 中屋彦十郎薬舗株式会社 All rights Reserved.
プライバシー保護方針 特定商取引法に基づく表記
本社・薬局/通信販売
〒920−0981 石川県金沢市片町1丁目1-29 TEL 076-231-1301/FAX 076-231-1306
工場
〒921−8117 石川県金沢市緑が丘21-9 TEL 076-245-3366
|