中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」21号 2002年8月26日
金沢、生薬漢方薬についてサルノコシカケ
サルノコシカケ
金沢には二つの流れ、犀川と浅野川という川があります。
浅野川は市の北部を医王山を出て河北潟まで注いでいます。泉鏡花の小説「義血侠血」、新派で演じられる「滝の白糸」はこの原作を元に作られているものです。
この小説の舞台は浅野川と兼六園なのですが、この川にかかる天神橋の袂に、泉鏡花の碑が静かに佇んでいます。今から約30年前、この天神橋の反対側の袂の桜の古木の切り株に直径50センチはあろうかと思われるサルノコシカケがはえていました。
時日が経過しても誰も切り取る者も現れず、そう、何年もの間そのままでした。
当時はサルノコシカケなど1円の価値もなく、それが「霊芝」だなどということも、知っている人は殆ど居ませんでした。
私はこの事を知っていましたが、取ってはきませんでした。近年、サルノコシカケが免疫力を増強するということで注目を集めています。
免疫というのは、生体の外からウイルスや細菌などの「異物」が侵入してきたとき、これを排除しようとする生体の機構です。
リュウマチとか喘息などのアレルギー性の病気、また膠原病などの自己免疫疾患、臓器移植などの拒絶反応はそれが悪い方に働いた結果なのです。
この霊芝などが白血球の一種であるリンパ球やマクロファージ、特にリンパ球のT細胞に働きかけてガン細胞の増殖を抑える働きがあるということなのです。
このサルノコシカケの一種カワラタケには消化器系のガン胃、腸、食道などのガンには効果があるので、ぜひ試してみてもらいたいものだと思います。
このカワラタケからはPSKという抗ガン剤も開発され使用されています。もちろん、ガンの治療法は放射線、外科手術、化学療法が三本柱ですが四本目の柱として「免疫療法」も取り入れる時期がきているように考えます。
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