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「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第206号 2006年4月17日
薬湯の利用方法(かきどうし湯)、江戸時代の薬(カラスビシャク)
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「かきどうし湯」
「かきどうし湯」
かきどうしは生薬名を連銭草といい、茎の高さ五十センチに なるシソ科のつる性多年草である。
全国に分布し、平地から低山地までの日当たりの良い野原 や畑地、庭などに生える。
地を這って垣根を越えるという のが名前の由来である。
成分としてはタンニンのほか リモネンなどの精油成分、ビタミンCが含まれ、 消炎、鎮痛、収斂、新陳代謝の働きがあり、薬湯として利用 するとうちみ、ねんざ、あざ、切り傷に良い。
江戸時代の薬(カラスビシャク)
「カラスビシャク」
カラスビシャクは生薬名を半夏(はんげ)といい、漢方 の要薬である。
江戸時代から田んぼや畑にはえている雑草 だが、根茎が球形をしており掘り取ってヘソクリの足しに したという言い伝えがある。
カラスビシャクはサトイモ科の多年草である。 夏の花があるうちに球茎を掘り取り、細長い根を除いて 水と砂を混ぜた容器に入れ、かき混ぜながら外皮を除く。
妊婦が悪阻(ツワリ)で苦しんでいるときに、生姜を加え て煎じた液をのませた。
漢方処方としては小柴胡湯、半夏厚朴湯などとして利用 されている。
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