中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第203号 2006年3月30日
薬湯の利用方法(紫蘇湯(しそとう))、薬酒の楽しみ方(胡桃酒(ことうしゅ))
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紫蘇湯(しそとう)
「紫蘇湯(しそとう)」
シソは草丈数十センチになる中国大陸原産の一年草で日本には 古い時代に渡来して薬草、食用として栽培されているほか、 各地で広く野生化している。
シソにはアオジソ、チリメンジソ、チリメンアオジソ、マダラジソ、カタメンジソなどに区分される。
成分的には大差はない。
ペリルアルデヒド、リモネン、アルファピネンなどの精油成分 が含まれ、入浴すれば、神経痛、リュウマチ、腰痛、関節痛 をはじめ、風邪の諸症状、冷え性などに効果がある。
薬酒の楽しみ方
「胡桃酒(ことうしゅ)」
胡桃仁(食用、薬用に使うクルミ)百五十グラムを細かく 砕いて用いる。
甘味料二百グラム、焼酎一リットル、以上を 壜につめ、一ヶ月貯蔵してから布で漉し、粕は食べるか 又は酒中に残しておき、酒盃のなかに残しておくのも良い。
強精、強壮の効果は古くから知られている。
複方酒としては杜仲、地黄、大棗を等量にあわせて六十グラム 、胡桃仁九十グラムで作る。
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