中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第195号 2006年2月5日
江戸時代の薬(天花粉)、薬酒の楽しみ方(蓮肉酒)
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天花粉
「天花粉」
夏になると思い出す、現代風にいえばベビーパウダーのこと である。
あせも予防に使われはじめたのは元禄頃といわれる。
ウリ科の蔦草キカラスウリの根から取った白いデンプンで ある。
この粉は水分をよく吸収する。
キカラスウリとカラスウリとは異なり生薬名は「括楼根(かろ こん)」という。
デンプン、有機酸、アミノ酸などが主成分 である。
括楼根は漢方で鎮咳、解熱に使用される。
エアコンのなかった頃は首筋まで白く塗りたくった人を 見かけたものである。
今はタルクが主成分のようである。
薬酒の楽しみ方
「蓮肉酒」
蓮肉百グラムを叩いて砕き、甘味料二百グラム、焼酎一 リットル。
以上を瓶につめ、貯蔵一ヶ月で成分は浸出する。
この薬酒は口あたりが温和でクセがなく、誰にも向く 甘い味である。
複方酒としては益智、ぶくりょう、甘草 を加えると良い。
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