中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第194号 2006年1月30日
江戸時代の薬(生姜(しょうが))、薬酒の楽しみ方(オトギリソウ湯)
--------------------------------------------------------------------------------
生姜(しょうが)
「生姜(しょうが)」
漢方では生の古根茎を生姜、蒸して乾燥したものを乾姜と 呼んで区別している。
成分、効能は両者とも大差はなく、唾液のなかのジアスターゼ の働きを助けて、細菌に対して抑制的に働く。
又、血液の循環を高め、発汗を促し、物質代謝に好影響を 与える。
江戸時代には二日酔いに、つわりの吐き気止めに、すりおろし て湯のみ一杯の熱湯を注いで飲む。
はきけ、むかつきに効く。
生姜のおろし汁はしゃっくりに効くという話もある。
風邪のひきはじめに生姜湯がいいのもよく知られていた。
薬酒の楽しみ方
「オトギリソウ湯」
オトギリソウは日のよくあたる山野に自生する多年草で、夏 黄色の五弁花を開く。
薬用には八〜十月、地上部の茎葉を 根ぎわから刈り取り、日に干します。
生薬名は小連翹です。
乾燥させた地上部を刻み、木綿の袋に二握りほど詰め、湯に 入れます。
ゲンノショウコを加えるときは同比率で加えます。
いずれもタンニンを多く含む植物で、タンニンが湯に溶けて 、冷え性を治すのではないかと考えられます。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
掲載された記事を無断で転載することは禁じます。
©2001 - 中屋彦十郎薬舗株式会社 All rights Reserved.
プライバシー保護方針 特定商取引法に基づく表記
本社・薬局/通信販売
〒920−0981 石川県金沢市片町1丁目1-29 TEL 076-231-1301/FAX 076-231-1306
工場
〒921−8117 石川県金沢市緑が丘21-9 TEL 076-245-3366
|