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「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第190号 2005年12月26日
江戸時代の薬(紫蘇(しそ))、薬酒の楽しみ方(南天酒(なんてんしゅ))
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紫蘇(しそ)
江戸時代では町人はそんなに充分な医療を受けていたとは 考えにくい。
ガンや肺病などは性質の悪い病といわれ、それ 以外は床にふせって民間薬などを服用し、自己免疫力が頼り の治療ではなかったか。
だから、人々はいろいろと研究したであろうことは想像に 難くない。
徳川家康などは本草学者顔負けくらいに生薬の 知識は詳しかったといわれる。
「紫蘇(しそ)」
シソはシソ科の一年草、中国の原産といわれ、葉は対生の卵円 形、夏から秋にかけて白い花を咲かせる。
自生もするが手軽に栽培もできる。
魚蟹の毒を制すというので、広く利用された。
紫色のチリメン ジソが利用された。
蘇葉には精油があり、アルデヒド、リモネン ピネンなどが主成分である。
制菌作用がある。
梅干しの色付けとしてもよく知られている。
薬酒の楽しみ方
「南天酒(なんてんしゅ)」
南天葉百グラム、甘味料二百グラム、焼酎一リットルを合わせて 壜に入れ、およそ一ヶ月貯蔵する。
布で漉して粕はすてる、とろりとした酒である。
強精に利用するのは実ではなく葉である。
春に青い葉を採取し、水洗し、日にあててカサカサに干しあげ それを生薬として使う。
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