中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第189号 2005年12月19日
江戸時代の薬(十薬(じゅうやく))、薬酒の楽しみ方(山薬酒(さんやくしゅ))
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十薬(じゅうやく)
「十薬(じゅうやく)」
十薬とはドクダミのことである。
生のものはきつく匂うが 陰干しすると匂わなくなる。
クエルセチン、イソクエルセチン が知られており、悪臭の成分もアルデヒドと解明されている。
江戸時代には人々はいろいろと試してみて十種の薬効ありと してつけられた名前だといわれる。
できものには葉を揉んでつけると良いとか、痔には十薬の 煎じ液をつけるといいとか、生の葉で試してみられてはいかが だろうか。
肺膿瘍という肺炎の悪化した症状にも使われた らしい。
十薬をお茶にして血の道に、湿疹、蕁麻疹などの アレルギー症状に、高血圧にと幅広く利用されていた。
薬酒の楽しみ方
「山薬酒(さんやくしゅ)」
山薬百五十グラムを細かく砕いて用いる。
甘味料二百グラム、 焼酎一リットル。
以上を壜につめ冷暗所に貯蔵する。
約二十日で浸出する。
無色、無臭の温和な薬酒ができる。
複方酒としては山薬百、白ジュツ二十、人参三十で作る。
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