中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第188号 2005年12月12日
江戸時代の薬(枇杷葉(びわよう))、薬酒の楽しみ方(益母酒(やくも酒))
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枇杷葉(びわよう)
「枇杷葉(びわよう)」
枇杷はバラ科の常緑高木、九州、四国の一部に野生している。
橙色の枇杷の実は口に含むと甘味が強く、わずかに酸味が ある。
葉は厚くて大きく長さは十五から二十センチになる。
江戸の頃「枇杷葉湯売り」が街中を流し歩いたという。
それは暑い夏の渇きを癒すだけでなく、暑気あたりと 下痢止めの薬として売られていた。
肉桂と甘草など七味を加えて煎じて作ったのが枇杷葉湯 で、江戸では夏頃には広く街角で売られていたという。
薬酒の楽しみ方
「益母酒(やくも酒)」
益母全草を細かく刻んだもの百五十グラム、甘味料三百 グラム、焼酎一リットルを壜につめ、貯蔵すること 二十日で成分は浸出する。
布で漉して粕はすてる。
かすかに香りがあって飲みよい薬酒である。
女性専用の強壮、保健、精力増強薬である。
欧米でも女性の聖薬として知られる。
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