中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第186号 2005年11月31日
江戸時代の薬(芍薬(しゃくやく))、薬酒の楽しみ方(羅摩酒(らましゅ))
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芍薬(しゃくやく)
「芍薬(しゃくやく)」
立てば芍薬、座れば牡丹といわれるごとく花の王者といえる だろう。
この根は漢方薬として古くから利用されてきた。
キンポウゲ科の多年草で、中国から渡来したといわれ、高さ は六十センチから一メートル未満。
薬用にするのは根で秋に 掘り取った根を日干しにして芍薬として利用する。
調整法により、赤芍と白芍に分かれ赤芍はコルクをつけたまま 乾燥したもので、野生種。白芍はコルクを除き熱湯で処理 して乾燥したもので栽培種である。
良品は乾燥すると石のように堅くなり、これで机などを叩くと カンカンといういい音がする。
各地の山野に自生するほか、奈良、長野、千葉県などでは栽培 もされている。
江戸時代から癇や癪には芍薬甘草湯が利用された、 急性胃腸炎というところだろうか。
そのほか、尿路結石や こむらがえりには非常に有効である。
薬酒の楽しみ方
「羅摩酒(らましゅ)」
羅摩子百グラム、甘味料二百グラム、焼酎一リットル、 以上を壜に詰めて貯蔵する。
およそ、二ヶ月ほどで成分が浸出するので、布で漉して 粕はすてる。誰にも好まれる美味な美酒である。
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