中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第183号 2005年11月7日
江戸時代の薬(甘草)、薬酒の楽しみ方(杜仲酒(とちゅうしゅ))
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甘草
「甘草」
山梨県塩山市に「甘草屋敷」がある、私がここを訪ねたのは もう三十年前である。
切り妻造りの建物はどっしりと他を
威圧して建っていた。
実際にその頃は生活もされているようで、 管理も大変だなと感じたものだ。
県の重要文化財に指定されている。
甘草は輸入品なのに何故甘草屋敷なのか、甘草を商って莫大な 利益を上げて建てられたからだろうか。
甘草は有名な生薬だが、国内には自生していない。
甘草という薬種は江戸時代から広く売られていた。
多くの漢方 処方に配合されていたので、医師が買い求めたのかもしれない。
甘草はマメ科の植物で中国、ロシア、スペイン産がある。
主成分はグリチルリチンで、抗アレルギー、肝機能改善、 抗炎症作用などが知られている。
薬酒の楽しみ方
「杜仲酒(とちゅうしゅ)」
杜仲の細かく刻んだもの百グラム、甘味料二百グラム、 焼酎一リットル。
以上を壜につめ、およそ一ヶ月貯蔵してから 布で漉して粕はすてる。
味に少し渋みがあるが、匂いも 刺激もないだれもが飲める温和な薬酒である。
房事過度による腎虚にも優れた飲み物なので、新婚さんは 利用されたらいかがだろうか。
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