中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第182号 2005年10月31日
江戸時代の薬(忍冬(にんどう))、薬酒の楽しみ方(益智酒(やくちしゅ))
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忍冬(にんどう)
「忍冬(にんどう)」
原植物はスイカズラである、スイカズラ科に属する常緑の落葉 低木である。
この葉は冬でも枯れない、寒さに耐え忍ぶという 意味で、葉や茎の生薬を忍冬といっている。
この花は細い筒状で先端が五弁に裂け、白い花は やがて淡黄色に変わり、白と黄が入り乱れて咲く。
花の生薬名は金銀花という。
江戸時代には解毒、利尿薬として腫れ物、ちょう(顔にできる 悪性の腫れ物)、さらに淋病から梅毒にまで用いられてきた。
毒キノコの解毒から神経痛、痔疾の痛みにも煎じて服用し、 浴剤や忍冬酒、忍冬茶として利用された。
薬酒の楽しみ方
「益智酒(やくちしゅ)」
益智百グラムを細かく砕いて使う、甘味料二百グラム、 焼酎一リットル。
以上をあわせて壜につめ冷暗所に貯蔵 する。
一ヶ月ほどしてから布で漉して粕はすてる。
この薬酒は少し苦味と薬臭を帯びているが飲むに苦しい ほどではない。
近縁種に肉豆く、縮砂(しゅくしゃ) がある。
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