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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第180号 2005年10月17日
江戸時代の薬(山椒(さんしょう))、薬酒の楽しみ方(キナ酒)
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山椒(さんしょう)
「山椒(さんしょう)」
山椒は小粒でもピリリと辛いで知られる山椒は若芽から種子まで 役にたたないものはない。
サンショウはミカン科の落葉低木で わが国では広く栽培されているが、春になると枝先に黄緑色の 粟粒のような花を開く。
果実は秋に紅熟し、はぜて黒い種子を つける。
これを粉にしたのが鰻などにかける粉山椒である。
オナラがでて困る人は山椒の実でも葉でもいいから、少量づつ 食べると良い。
江戸時代には整腸、駆風(おなら)の目的で利用された。
葉をつめた浴剤は保温の目的で使われた。
果実には二〜四パーセントの精油があり、サンショウオール、 サンショウアミド、ジペンテンなどが含有されるれっきとした 薬用植物である。
薬酒の楽しみ方
「キナ酒」
キナ皮五十グラム、甘味料二百グラム、焼酎一リットルを 壜につめ、約一ヶ月ほど貯蔵すると成分の浸出が完了する
から布で漉して粕はすてる、 暗紅色をした美しい酒ができる。
苦味が強い。
もし頭が ぼっとして耳が鳴るようだったら、次の日から半量に 減じて用いる。
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