中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第179号 2005年10月10日
江戸時代の薬(桑の木)、薬酒の楽しみ方(ヨクイニン酒)
--------------------------------------------------------------------------------
桑の木
「桑の木」
クワは広く栽培されるクワ科の落葉中高木で、幹は直立し、 放っておけば高さ十メートルに達する。
六月〜七月頃に採取 して天日に乾燥した桑の根の皮は「桑白皮」(そうはくひ) と呼ばれる生薬である。
かすかに特異な味と臭気がある。
葉を陰干ししたものは「桑葉」といって茶剤として使う。
根にはフラボノイドのモルシン、シクロモルシン、クワノン などが葉にはルチンが含まれており、根の煎液を咳止めに 、葉は高血圧の予防に使われていた。
桑酒として冷え性、不眠症に飲まれる。桑は各地に自生して いるから庶民はこれを何かと利用していたようである。
漢方処方としては「清肺湯」がある。気管支炎、気管支 拡張症に配合される。
薬酒の楽しみ方
「ヨクイニン酒」
ヨクイニン二百グラム、甘味料二百グラム、焼酎一リットル を併せて壜に入れ、密栓して一ヶ月ほど貯蔵する。
一家全員で飲める。強壮に、胃弱に効果がある。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
掲載された記事を無断で転載することは禁じます。
©2001 - 中屋彦十郎薬舗株式会社 All rights Reserved.
プライバシー保護方針 特定商取引法に基づく表記
本社・薬局/通信販売
〒920−0981 石川県金沢市片町1丁目1-29 TEL 076-231-1301/FAX 076-231-1306
工場
〒921−8117 石川県金沢市緑が丘21-9 TEL 076-245-3366
|