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「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第177号 2005年9月26日
江戸時代の薬(独活(どっかつ))、薬酒の楽しみ方(丁香酒(ちょうこうしゅ))
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独活(どっかつ)
「独活(どっかつ)」
ウドのことである。野生種は近隣の山地にも見受けられるし、 栽培もされている。
江戸時代もそうだったろう。
ウドはウコギ科の多年草で、地上部は有毛で高さは二メートル にも及ぶ。
食用にするのは若芽で、薬用には大きく育った根が いい。
この根を秋に堀り、三日ほど日干しにしてから陰干しに したものを使う。
テルペンアルデヒド、アミノ酸、タンニンなどを含んでいる。
漢方処方では十味敗毒湯としても使用される。
軽い打身には煎じ液温湿布したりする地方もある。
根茎を刻んで浴剤にすると体が温まる。
苦味が強いが、青汁に加えて飲むという方法もある。
薬酒の楽しみ方
「丁香酒(ちょうこうしゅ)」
丁香六十グラム、甘味料三百グラム、焼酎一リットル。
以上を 壜につめ二、三ヶ月貯蔵する。
布で漉して粕をすてる。
暗紅色の芳香の強い薬酒ができる。
媚薬、強精薬としても有名である。
中国では千年前からも服用されている。
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