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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第176号 2005年9月19日
江戸時代の薬(梔子(クチナシ))、薬酒の楽しみ方(コロハ酒)
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梔子(クチナシ)
「梔子(クチナシ)」
アカネ科の常緑低木で、静岡以西の暖地に自生する。
葉は 楕円形で光沢のある新緑色で、夏には白い大形の香りのいい 六弁の花を開く。
生薬名を山梔子といい、これを配合した 漢方処方は「インチンコウ湯」「黄連解毒湯」などがある。
主成分はイリドイド配糖体のゲニポシドで胆汁の分泌促進 作用がある。
そのほかはカロチノイドのクロシン、脂肪油 が含まれる。
江戸時代には梔子の実を粉にしてうどん粉と混ぜ、これを 卵白でねって打撲傷に湿布するとか、実を酢につけて粉と ねり挫傷につける。
ひび、しもやけ、歯痛、鼻血などにも外用されてきた。
庭木に植えられるので手軽に利用できるから、打撲の 湿布には昔から利用されてきた。
果実の色素は、沢庵や金団(きんとん)の着色に使われる。
薬酒の楽しみ方
「コロハ酒」
コロハ百五十グラムを細かく砕き、甘味料二百グラム、焼酎 一リットル。
以上を合わせて壜につめ、約一ヶ月貯蔵して から布でこして粕をすてる。
快い芳香が鼻をつく温和な 美酒である。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
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