中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第175号 2005年9月5日
江戸時代の薬(桜(さくら))、薬酒の楽しみ方(麦門冬酒(ばくもんどうしゅ))
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桜(さくら)
「桜(さくら)」
江戸時代の庶民の薬とはこの程度のものではなかったのか。
桜の樹皮は「桜皮」といい、煎じて食中毒、食傷、痢疾などに 利用された。
いまでも桜皮エキスは咳止めの妙薬として配合 されている。
ブロチンと呼ばれ、有効成分はサクラニンなどの フラボノイド配糖体である。
桜皮の濃く煎じた液は湿疹や 打身にも外用した。
桜皮の配合した漢方処方の有名なものに 「十味敗毒湯」がある。
花の花弁は二日酔いにも利用された。
サクラはバラ科の落葉高木。
自生種だけで三十種はあるという。
ソメイヨシノは江戸の末期、駒込染井の植木屋が売り出したので この名があるという。
薬酒の楽しみ方
「麦門冬酒(ばくもんどうしゅ)」
麦門冬酒二百グラム、甘味料二百グラム、焼酎一リットルを 壜に入れ、密栓して一ヶ月間貯蔵する。
布で漉して麦門冬 はすてる。
家内中で楽しめる美酒である。
食前酒としても適している。
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