中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第174号 2005年8月29日
江戸時代の薬(河骨、川骨(こうほね))、薬酒の楽しみ方(合歓皮酒(ごうかんひしゅ))
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河骨、川骨(こうほね)
「野薊(のあざみ)」
キク科の多年草であるアザミは各地の山野に自生し、茎の高さ は六十センチから一メートルになる。
葉は羽状に別れ、縁が ギザギザとなって鋸歯の先端がトゲバリとなり、触れると 痛い。
初夏、枝の頂上に眉刷毛に似た紅紫色の花を開く。
このアザミの根は形や味は牛蒡に似ている。
温泉地あたりで「山牛蒡」味噌漬けとして売っているのは、 実はこのアザミの根である。
山野草でほんものの山牛蒡を間違えて採取して食すると中毒する 。
アザミは腫れ物に生の根をすりつぶして患部に直接湿布した り、乳腺炎にも貼ったりした。葉の生汁は顔にできるはたけに つけていた。
熱湯火傷や腫れ物、毒虫などに生の根をすり
おろしてその汁をつけたりして薬用とした。
薬酒の楽しみ方
「合歓皮酒(ごうかんひしゅ)」
合歓皮を細かく刻んだもの百五十グラム、甘味料二百グラム 、焼酎一リットルを壜につめ、約一ヶ月間貯蔵してから 布で漉すと特殊な香りのある美しい薬酒ができる。
一日量を酒盃に二〜四杯として食前、就寝前に用いる。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
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