中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第173号 2005年8月22日
江戸時代の薬(河骨、川骨(こうほね))、坂と用水のある街、金沢(天神坂)
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河骨、川骨(こうほね)
「河骨、川骨(こうほね)」
江戸時代では縁日などの人込みで言葉たくみに薬草を商う光景 は日常見られたそうだ。
「大蛇がでそうな深山の湖から採取 してきたのが、このヤマバスという薬草だ。
これぞご婦人の 万病に効く薬草ですよ」と言葉巧みに話しかけ売られていた。
当時は薬草売りの香具師というのは縁日では一組や二組いた そうだ。
このヤマバスこそ川骨で深山でなくても平地の小川などにも 自生する水生植物である。
川骨はスイレン科の多年草で根茎 が肥大し泥の中を横に伸びところどころに節がある。
折ると内面は白く海綿のように多孔質で川のなかに白骨が あるようにみえるのでこの名がついたという。
主成分はアルカロイドのヌハリジンである。
煎じれば月経不順、おけつなどの症状に良い。
坂と用水のある街、金沢
金沢は用水と坂の街である。
台地の上と下に形成されたせいで、 往来するのにはどうしても坂道を登り降りしなければならない。
用水は犀川、浅野川を取水口にした戦略上と火災の際の防火用水 、農業用水目的で作られた。
それらが今となっては金沢の魅力となっている。
(六)「天神坂」
天神町にある椿原天満宮から旧金沢大学薬学部の薬草園にいたる 坂道である。
かっては車の往来が激しくおちおち歩いておれない ような坂道だったが、近年は近くに新都市計画道路ができてから は幾分は昔の面影を取り戻した。
菅原道真公を祭る神社の横の道だから天神坂と呼ばれる。
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